星をはりつけて
まるで生物の悲鳴ー。
突然の大気を突き抜ける爆発音が城を、大地を、世界を揺らしました。
王の弱った体を震動が貫いた瞬間、体のバランスが崩れあろうことか今まで体を預けていた椅子の脚が脆くも折れてしまいます。
ギャアっと言うが早いか、固い作りのそこに思い切り背中を打ち付けてしまいました。
そして痛みに身を嘆いているとポタリと一滴、王の頬になにか落ちて来ました。
未だ響く痛みに呻くも絶え絶えに空を仰ぎ見ると、そこには…
大きな大きな魚が虹色を背負い夜空の星々に向かって飛んでいたのです。