星をはりつけて
何年後
どこかであの王女の怒った声が聞こえますー。
「貴様ぁ!!ここで何をしている!?」
チョコレートの髪の色
空を瞳に映しとり
ミルクのような肌の色
無表情な顔が紡ぎ出すのは
「あんた誰」
肩に乗った緑の生き物がひとつ体を震わせると
王女は柄に手をつけたまま怒鳴るのです。
それをつまらなさそうに受け流し、さも興味なさげに口を開けば
「だから」
一言、一言満足に返さず相手にしない。
王女の怒声とチョコレートの髪の人物、それはまた後になってのお話。
おわり。