マジック・ピース
『いいよ…そんな…』
男の子は慌てて断ろうとする。しかし、
『手伝うよ。2人でやった方が早く終わるだろうし』
『でも…』
『大丈夫。はやくやろ』
さくらが笑って言うと、男の子はそのまま下を向いてしまった。
10分ほどたつと掃除が終わり、綺麗になった。
『あの…ありがと…』
男の子は下を向いたままお礼を言っていた。
『どういたしまして。え~と名前教えてもらってもいいかな?まだ転校してきたばっかりでわかんなくて』