マジック・ピース
『漢字多いね…。こんなのわかるの?』
『うん。なんとなくってとこもあるけどね』
本を受け取り、袋のなかに戻した。
『帰ろっか』
『うん』
家に向かって歩いてると、夏夜が話かけてきて。
『なんで、花咲さんはこの学校に来たの?』
『えっ…え~とね。簡単に言うと親の都合かな、でもまぁ1人暮らししたいなぁって思ってたから』
『えっ、そうなんだ。じゃあ料理とかも自分でしてるの?』
『うん。まぁ…』
さくらは、少し照れながら言った。