Love バレンタイン 【私のSweets Boy】~番外編~
「陽介の話してた通り、可愛い方ね~
ヨカッタわねぇ
陽介、想いが叶って」
え?
おばさん、今なんて・・・?
「ったく!余計なコト言わなくていーよっ!
はい、コレっ」
持ってきた紙袋をおばさんに渡した。
「あらぁ~
今年もいっぱいねぇ
ふふっ
相変わらずモテモテだことぉ」
ニヤリと口元をあげた顔が
やっぱり陽介とよく似てるのをみて、
少し笑ってしまった。
「も~、ウルサイよっ
俺らこのあとバイトだからもう行くよっ」
少し頬が紅くなった陽介が私の腕を引っ張り、
ソファーから立たせようとする。
「あらぁ、冷たいわねぇ
麻紀ちゃんゴメンね
こんな息子で。
気に入らなかったら
容赦なくぶっ飛ばしちゃってね」
おばさんも立ち上がり、
バシッと
陽介の頭を叩いた。
「ってぇーなぁ、全く」
叩かれた頭を擦る陽介。
何だか、凄く暖かい気分になった。
「麻紀ちゃん
今度はゆっくり遊びにきてね」
事務所の入り口で
私達を送り出してくれるおばさん。
「はい、ぜひまた」
お辞儀をして
玄関に向かった