Love バレンタイン 【私のSweets Boy】~番外編~
そして、


いつものように、


私のベッドに胡坐をかいて座る。


ベッドの方を向いて座っていた私は、


クルリと、背を向け、勉強机の方に体を向けた。


「っなんだよっ、麻紀っ、何、怒ってんだ?」


ベッドの上から、私の背に向かって問う陽介。


もー、女心わかんないかなぁー


こんなにも山積みのチョコの箱を見て、


なんとも思わない子がいるかなぁー


「なぁ、麻紀ー?」


ベッドから降りて、


背を向けている私を、陽介の腕が後ろから包んだ。
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