Love バレンタイン 【私のSweets Boy】~番外編~
「そっか・・・ゴメン、俺、何も気付かなくって・・・
ウチ帰る前に、ここにバイトに来るから、
ついつい、ウチに持って帰るの忘れちまうんだ。
ゴメンな、麻紀」


ポロリと頬に零れた私の涙を、


陽介の細い指が拭った。


その細い指を、私は両手で包み、


「ね、陽介? ホントに私でヨカッタの?」


陽介の瞳に問いかける。


驚いた陽介は、私を見てる目が大きくなる。


「何、言い出すんだよっ!」
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