Love バレンタイン 【私のSweets Boy】~番外編~
「・・・っはっ・・・はぁー」


ようやく、唇が離れ、


私の肩が上下に揺れる。


陽介が私の肩に両手を置き、


俯く私と視線を合わせようと


覗き込む。



「な、麻紀、わかるだろ? 俺の気持ち
俺は、麻紀しか見えてないよ。

チョコだって、
彼女からもらうからいらないって、
ちゃんと断わってるけど、

靴箱や、机に入ってたら、
捨てるワケにいかないじゃん。

店でも、オーダー取りに行ったら、
勝手にエプロンのポケットに突っ込まれるしさ・・・

気持ちは有難いけど、
俺は、彼女らには、
お返しもしないし、返事とかもしようとは、
思ってないから。

このチョコたちも、食べないしさ・・・

だから、
わかった?麻紀?」

俯くわたしの顎を指先であげ、
視線を絡ませた。


私を映す陽介の瞳が熱かった。


「うん・・・わかった・・・」


愛されてる・・・って思っていいよね?



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