キミとずっと。
「なぁなぁ…。」
いつもより小さめな声で
騎士が私の背中に向けて
話しかけてくる。
それに反応するように
クルッと180度回転し
騎士と視線を合わせた。
「何?またテニスの話?」
少し馬鹿にしたように
クスッ、と笑う私に対して
騎士は相変わらず
真剣な眼差しで
私を見ていた。
「俺のクラスの"舞"って
彼氏いたりする?」
静まり返る周りの雰囲気に
のまれてしまわないように
騎士が重い口を開け
発した言葉は
あまりにも可愛すぎる
質問だった。