<聖女騎士隊>

｢はい､どうぞ､熱いから気よつけてね｣
椅子に座ってるつくしはアリアからスープの入ったマグカップを受け取り
｢ありがとう｣
つくしはスープをよく冷まして､飲んだ
｢おいしい｣
｢ほんと､よかった｣
アリアも椅子に座り
｢ねぇ､つくし｣
｢なに？アリア｣
｢よかったら､友達になってくれない？主の事を知ってる友達はいないから､だめかな？｣
｢いいよ｣
｢ありがとう､嬉しい｣
トントン
｢はーい､ちょっと待ってください｣
ガチャッ
アリアがドアを開けると２人の男が立っていた
｢また､あなた達ですか!!この土地は誰にも売りません｣
一人の男がアリアに近づき
｢そんなこといわないでくださいよ､アリアさん｣
肩に触ろうとすると
｢触らないでください｣
アリアは手を払いのけた
｢ふーまた来ますよ｣
２人の男は家を立ち去った
｢もう､来ないでください｣
アリアは手に持っていたマグカップをドアに向かって投げた
ガシャン
｢ねぇアリア｣
｢ごめんなさい､変なとこ見せちゃって｣
アリアは割れたマグカップを片付け始めた
｢さっきの男達は？｣
｢私に触ろうとした男は､ここの地主で名前はグレーグ､外で待っていた刀を持った男はグレーグの用心棒でカクカよ､通称<疾風のカクカ>よ｣
｢<疾風のカクカ>？｣
｢風を操れる能力を持っているの｣
｢風を操る能力？｣
｢えぇ､<能力者>なの｣
｢そうなんだ｣
｢うん､私がこのまま反抗的な態度をとっていたらいつでも殺せるという意味も込めて､いつも一緒にきてるのよ｣
アリアは笑いながら言った
｢アリア｣
｢でも､私には<切り札>があるから大丈夫よ｣
｢そうか｣
｢うん､もう遅いし､ご飯食べてく？｣
｢いいのか？｣
｢うん､いいよ｣