<聖女騎士隊>
「いきなり、危ないじゃない」
「ちっよけられたか<グラング>次は、逃がすな」
<グラング>は頷き
体から数本の砂の鎖を出し、クレンを捕まえようとするが
クレンはギリギリのところで鎖を避け
裾からナイフを取り出しスガラに向けて投げた
しかし
砂の壁によってはばかれた
「やっぱり、効かないか」
「そんな、攻撃が俺に効くと思ったのか」
「効くとは思ってないわ、でも、薬は効いてきたみたいよ」
「なんだと」
スガラは、ナイフが刺さった砂の壁を見ると石の壁へと変わっていた
「なにが、起こったんだ?」
「なにが、起こったかですって、いいわ、教えてあげるわ、そのナイフには、<メデューサの涙>が塗ってあったのよ、知ってるでしょ?<メデューサの涙>には、触ったものを石化する力を持っていることを、例え、あなたが砂を操る能力を持っていたとしても、石を操る能力は持っていないでしょ、よかったわ、念のために持っていて」
「そうだな、俺には、石を操る能力はなくても、石を砂に変える能力はあることを忘れるな」
石の壁は、砂の壁に戻った
「あら、やるじゃない」
「これでも一応、砂使いだからな」
「そうだったわね、忘れていたわ、ごめんなさい」
「謝らなくていいぜ、お前は、今から、俺に殺されるのだからな」
スガラは、右手を上げ振り下ろそうとするが動かない
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