ホストの貴方
「いい胸してんじゃねぇかよ。」
「見ないで。」
「その顔そそるんだけど。」
「やめて。」
「やーだ。」
「…お願いだから。」
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私はボロボロになった服装で、車から投げ捨てられた。
足に力が入らなくて。
辛くて辛くて立てなかった。
私は汚い。
汚れてしまったんだと、
実感した。
怖くて、早く時間が過ぎればいいなって思ってた。
「初めてだったのに…。」
涙がこぼれ落ちた。
私は顔がグシャグシャになるまで泣き続けた。
「うあぁぁぁぁぁぁああああっ!」
もう、周りの視線なんか、
どうでも良かった。