ホストの貴方
白いスーツ姿に、長いブロンドの髪の毛を丁寧に盛っていた。
そう、見るからに…。
「なに?奈緒ちゃんもいたの?」
「あ、はい、すいません。」
「別にいいけど…なに?用って。」
優哉がそう言うと、茜は少しだけ肩を震わせた。
「…あ、あのっ。」
「え?」
「今日…女の子といた…よね?」
この言葉を聞いて、優哉の顔つきが変わったのが、私には分かった。
「あぁ…、妹だけど。」
「妹と…ラブホ?ってゆーか…妹なんかいないって…一人っ子なんでしょ?」
「…だる。」
優哉が小さく溜め息をついて、小さく舌打ちしたのが、聞こえた。
「ねぇ!?」
茜が涙ぐみながら話を続けた。
「なんか言ってよ!最近、優哉から連絡も来ないし、心配だったんだよ?」
そして、茜が言い終えると、優哉は冷たい目つきで茜を見下した。
「お前のカラダ気持ちよくねーから。」