― 君 色 星 ―
- prologue -
なぁ……
何で一番大切なもんって
手の指の隙間から
こぼれ落ちるみたいに
うちの元からおらんなるんやろ?
まるで
綺麗やと手を伸ばしても
届かへん
光り輝くあの星みたいや
もう
寂しい、なんて思わへんけど
ええ加減
誰かにあっためてほしい思てまう
待ち続ければ
こんなうちでも
会えるんやろか…?
本物の愛…、とやらに。