― 君 色 星 ―





その時、香織がその彼氏の元へ駆け寄ろうとする素振りを見せた。






やばい!!



ついにアイツの本性がバレたから、怒ってるのか!?








しかしここで香織がキレても、隣近所の住民に迷惑がかかるだけだ。





俺はとりあえず香織の動きを抑えることにした。





そして俺達は身をかがめて、アイツの様子を影からこっそりうかがった。











まさか、俺達が今この瞬間に帰ってきているなんて、思うわけもなく。





香織の彼氏は呑気に香織の部屋のドアにもたれて、言いたい放題電話の相手にぶちまけていた。






< 123 / 328 >

この作品をシェア

pagetop