― 君 色 星 ―





音を立てずに香織を支えるつもりだったが、俺はコンビニ帰り。





つまり、買ってきた荷物があるわけで……





俺の支えやすい体勢にしようと香織を少し動かした途端、コンビニのレジ袋がカサカサ乾いた音を立てた。





小さかったと思うその音に、見事アイツは気付いてしまった。







しまった…っ!!






アイツは急いで電話を切って、こっちの方に向かってきた。








万事休す、だな。












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