― 君 色 星 ―
ケロッとした顔、しやがって…。
キレイだかどうだか知らないけど、俺はこんな顔、見るのも嫌になってきた。
「君が払えばいいだろ?それぐらいの金、どうせすぐに稼げるんだろうし」
「え…!?」
詳しくは知らないけど、ホストのナンバー2といったらかなりの稼ぎ手なのだろう。
じゃないと後輩のホストは崇めないだろうし。
ヤツが驚いた顔で俺を見てくる。
俺はさらに続けた。
「君、金持ちのくせに意外とケチなんだね。そのこと、玲子さんとやらにも伝えておくよ」
俺がそういった瞬間、ヤツの顔がみるみる青くなった。