― 君 色 星 ―





「いや、それだけは!!…分かった、香織、もうツケはいいから。俺が代わりに払っておく。だから、玲子さんだけには……」






…コイツ、分かりやすっ。




俺は下を向いて、必死に笑いをこらえた。





何とか笑い出しそうになる衝動を引っ込めて、俺はヤツを精一杯睨んだ。






「分かったから、もう帰って下さい」





ピシャリと俺が真顔でヤツに言うと、ヤツは慌てて俺の部屋から出て行った。










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