― 君 色 星 ―
「え!?のぞいてもええんか!?ほんまに?」
彼女は目を輝かせながら、組んでいた腕を外して、今度は胸の前で両手を組んだ。
なんか、、、
この大阪弁には似つかわしくない、乙女な格好だな。
セリフとしぐさのギャップが面白くて、俺はつい吹き出してしまった。
「な、なんや。笑うことないやろぉ?早よ見せてぇー」
それでも彼女は俺の笑いを軽くいじった程度で、さほど気にかけることなく、嬉しそうな顔をしながら望遠鏡に近付いてきた。