― 君 色 星 ―
≪3≫偽善の愛と大切な存在
- side KAORI
「…あれ?和彦、この子、誰?もしかして、コレか!?」
その後、カズくんがメールで呼び出したのは、カズくんと同じ研究室の友達だという男性。
その人はカズくんの部屋に入ってうちを見るなり、カズくんに小指を立てながら近寄って行った。
「何でそうなるんだよ?…ちょっと事情があってな」
「そうだよなー。和彦、セクシーな魅力あふれる女が……」
「だからそれは徹司の誤解だろ!!」
うちにはよー分からん話が二人の間に繰り広げられる中、うちはカズくんの部屋のキッチンを使ってコーヒーを淹れていた。