― 君 色 星 ―





「うん。かまへんよ。うちは甘いもんの気分やないし、カズくんは甘いもん食べられへんから…」



「マジで!?それじゃ、遠慮なくいただきま〜す♪」





そう言って、テッちゃんは甘い匂いのする箱の中からモンブランを取り出して、おいしそうに食べ始めた。





「…ところで、テッちゃんはレポート終わってんの?」





うちは呑気にケーキを食べているテッちゃんに何気ない疑問をぶつけた。





「んん?ああ、まあ何となく、ね。…てかさー、和彦は完璧を求めすぎなんだよ。俺が『これぐらいでやめとこー』とか思っても、和彦はそれから3時間はネバるし」



「へえ…」






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