― 君 色 星 ―





「ちょっと待って」





俺は彼女にそう言って、彼女でも分かるようなある天体に位置を合わせた。







「…はい。ここから、手を触れずにのぞいてみて」





彼女を俺がいた位置に案内して、場所を交替した。





彼女は早速望遠鏡をのぞいて、何秒かの間、無言で見入っていた。







そして……






< 16 / 328 >

この作品をシェア

pagetop