― 君 色 星 ―





「…すごっ!!これ、土星なん?輪っかまでハッキリ見えるやんか!?」





俺の方に向き直った彼女は、好奇心いっぱいの子供のようなキラキラした瞳を見せてくれた。







…なんだ。



こんな表情、できるんじゃん。






さっきまで怒った顔しか見てなかったような気がしてたから、ちょっと意外に思ってしまった。






…それとも、俺の大阪人への偏見だったのか?





なんとなく、大阪人は怒りっぽいと思ってしまっていた。





でもよく考えたら、大阪人も同じ人間なんだから、泣きも笑いもするよな?






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