― 君 色 星 ―
今日も素肌の露出したセクシーなドレスを着ていた玲子さんが、何故かうちの方に駆け寄ってきた。
玲子さんはうちのキャバクラの中でも不動の人気を誇っとって、うちにとっては雲の上の存在のような先輩。
挨拶は必ずしとったけど、きちんとした話はしたことなかったような気ぃする…。
だから…
玲子さんがうちに近付いてくるのが、不思議であり驚きでもあった。
「今日、ここを辞めるんだって?」
うちは玲子さんに控室の一角にある大きな長椅子に促された。
玲子さんが軽くため息をつきながらそこに座り、足を組んだ後、うちも玲子さんの隣に座るように言われた。