― 君 色 星 ―





短いスカートから伸びる、細くてつやのある長い脚。





それが綺麗に組まれていて、もしやその隙間から中が見えるのではないのかというきわどさ。





けれど、ギリギリで見えない。





それが玲子さんの魅力で、数多くの男達が虜になる理由なのだろう。






「はい」





うちはとりあえず返事だけして、天井に伸びていく煙草の煙を見つめた。






正直、うちは話すことなんてなかった。





玲子さんを見ると、嫌でもショウのことを思い出す。





ショウが最後に見せた、冷たい本性。





今でも思い出すとぞっとする。





うち、何であんな冷たい男と付き合っとったんやろ…?






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