― 君 色 星 ―





「うち、中学に上がった辺りから、不登校気味やったから。こんな家庭事情のせいで、アホみたいに噂は立つし、学校おれんなってん」





うちは暗くなった寒空に向かってふうと息を吐いた。





白い息が切なそうに生まれては消えていった。






「やから、あの時信じられる人は、ケン兄ちゃんしかおらんかった。やけど―――」














< 201 / 328 >

この作品をシェア

pagetop