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― 君 色 星 ―
207ページ
― 君 色 星 ―
白い湯気の立つコーヒーカップを二つ、ガラス製のテーブルに並べた。
香織は嬉しそうにしながら、そのうちの一つのカップを挟むように、両手の手のひらをくっつけてきた。
「さて。そろそろ始めても良さそうな時間だな」
香織の向かいに座った俺は、壁時計の示した時刻を軽く睨みつけた。
「…何が?」
まだ、意味の分かってなさそうな香織。
そんな香織に携帯を貸してくれ、と頼んだ。
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