― 君 色 星 ―
≪4≫守りたい想いと追いかけたい夢
- side KAORI
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うちが口を開けてとりあえず何かしゃべろ思た途端、軽快な携帯の着信音が辺りに響いた。
「あっ!!やべぇ!俺、彼女とお昼食べる予定だったっ!!」
その携帯の持ち主のテッちゃんが、携帯のサブディスプレイを見て、急に焦り始めた。
…たぶん、彼女からの電話やったんやろな。
「…お前、何で平気で彼女との約束忘れられるんだよ?」
うちの左隣に座るカズくんは、ため息をつきながらテッちゃんを軽く睨んだ。
「早よ、彼女んとこ行ったらええやん」
うちとしては助かったけどな。
やっぱり、カズくん以外の人に聞かれたない話やし。