― 君 色 星 ―





「馬鹿らし」


「アホくさ」






あまりにも下らない別れ言葉やと、カズくんも感じとったんやろな。





言葉は違えど、同じような意味の言葉を、うちらは同時に吐いた。







「ごめんな、香織。徹司の代わりに謝るよ」



「かまへんねん。テッちゃんおったらおもろいからな」








…さて。



うどんも食べ終わったことやし、本題に移ろか。






「…うちな、ケン兄ちゃんと久々に大阪に帰ったんや」



「うん」





少しだけトーンを落として、うちはゆっくりカズくんに話を始めた。





カズくんはご飯を食べながら静かに頷いて話を聞いていた。










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