― 君 色 星 ―





「…何や、もう無いなったんかいな」





おかわりのオレンジジュースを注ぎに行こう思ておもむろに立ち上がったら、長めの金髪にスーツをビシッと着こなした若い男がファミレスの自動ドアを開けて入ってきた。







「……ショウ!!」





うちはその男の名前をおらんで、自分の席に呼び込んだ。





ショウはいつもの爽やかな笑顔で、うちのテーブルを挟んで向かいにあるソファの席に腰かけた。





「香織。ずいぶん待ったろ?」





ショウはうちに心配そうな顔を向けた後、手早く店員にサンドイッチセットを頼んだ。





「んなことあらへんよ。うちの店もそこそこ忙しいしな」






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