― 君 色 星 ―
数日後。
俺は自分の属する研究室の教授から呼び出された。
「失礼します。遅くなりまして、すみません」
講義終わりに学部の掲示板を見ると、そこに何故か俺の名前が貼り付けられていた。
『工学部航空宇宙工学科3年
学生番号500301XXX
三浦和彦
至急、森井(もりい)研究室まで。』
それを見て、俺は慌てて教授の研究室にやってきたのだが……
「まあ、そこに座りたまえ。落ち着いて話をしよう」
コーヒーの入った紙コップを2つ持ってきた少し白髪の目立ち始めた初老の教授は、俺が驚くほどマイペースな口調で、俺に椅子に座るように促した。