― 君 色 星 ―





でも



確かに工学部から語学留学を希望する学生は少ないのだが、香織の所属する英文学科には、山のように留学希望者がいるからな。





狭い留学枠を通過するのは、不可能に近い。





それでも俺は教授に相談して、とりあえず留学の希望書類だけは提出し、あとは共通科目のネイティブの先生の講義を取って英語を勉強していた。






しかし、書類出して、確実に半年は過ぎてるぞ?





俺だって、書類出したことすら忘れかけてたし。








「実はな、その留学生の一人に……三浦君、君が選ばれたんだよ」



「……えっ!?」






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