― 君 色 星 ―





「まあ、この書類を見てもらったら分かるんだけど、アメリカに飛ぶのが4月なんだよ。アメリカの新学期は9月なんだが、それまでホームステイをしながら向こうの語学学校で基礎的な英語を学ぶ」






俺は教授から更に差し出された、分厚い書類に目を通しながらふむふむと頷いた。






「で、その後なのだが、他の留学生と違う。現地の大学に編入して、1年間航空宇宙工学の専門科目を学んでもらう」





パラパラとその書類をめくっていた俺は、教授のその言葉を聞いて、その手を止めた。





「え…?でも、案内ポスターは語学留学メインだったじゃないですか?」




「そうなんだ。けど、君の希望理由を読んだ留学担当の職員がその熱意の高さに感激して、航空宇宙工学の研究が進んでいる現地の大学に掛け合ってくれたみたいなんだよ」




「…そうなんですか」






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