― 君 色 星 ―





「カズくん、来たで〜。スーパーの余りもんもあるで♪」






カズくんの部屋のインターホンを押して、扉が少し開いたところで、うちはハイテンションな声でその向こうの人影に話しかけた。






「ああ。香織。呼び出して悪かったな」





カズくんはうちの差し出した余りもんの惣菜を受け取りながら、うちを中へと促した。





なんか…



カズくんの部屋には何回か入っとるハズやのに、今日に限ってドキドキ緊張が止まらん。





ヤバイなぁ。





こんなやかましい心臓の音、カズくんに聞かれたないのに。






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