― 君 色 星 ―
「………えっ?」
しばらくの間が開いて、うちは小さい声で聞き返すことしかできんかった。
今、何て…?
カズくんが、アメリカに留学……???
「ウソ、やろ?」
いきなり、うちの頭の中が真っ白になった。
どう反応したらええんか、分からへん。
「本当の話。返事は1か月後なんだけど、俺は留学するつもりでいる」
カズくんの顔色は、全く変わることがなく、いたって真剣。
もちろん、カズくんがうちをからかってそんなん言うわけないんやけど…。