― 君 色 星 ―





「…そんなん、今やないとあかんの?」



「…香織?」





無理言うとるんは、自分でも分かっとるんや。





けど、もう止まらへん。






「日本でも、カズくんのやりたい勉強できるんやろ?無理に……、い、行かんでも…、ええやんか……」





気が付けば、目から熱い熱い一筋の涙が流れていた。





春には、カズくんがうちの目の前からおらんなる。





そんなん、耐えれるわけないやろ?






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