― 君 色 星 ―





「香織ちゃんに話したんだろ?なんて?」



「ああ…。行かないでって。無理に行くことないだろうって」



「ほほ〜〜ぅ」





徹司は右手で自分のあごを触りながら俺の話を聞いていた。





「でもその後、アメリカ行きたいなら無理に止めない…って。俺の夢が自分の夢とか言ってた」



「ふぅ〜〜ん」





剃り残した短いひげを触りながら、徹司は思いついたように言った。






「…っつうことは、お前ら両想い??」



「……は?」





何言ってんだ、コイツ?





まるで小学生の冷やかしだな。






< 304 / 328 >

この作品をシェア

pagetop