― 君 色 星 ―





すると、香織は急にきちんと座り直して、改まった態度になった。






「うち、カズくんのこと、好きやねん」






俺のことを真っ直ぐ見てくる透明な瞳に、嘘偽りは全く感じなかった。






「うち、前に『本物の愛は存在する』、言うたやろ?あれ、もちろん家族の愛とかも入っとんやけど、カズくんへの愛のことなんや」



「…え?」






香織が俺のことを想っていた……。





ウソだろ?






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