― 君 色 星 ―





俺だってそうだ。





1年半香織を待てそうな気がするくらい、本気の気持ちだ。





「なぁ、カズくん―――」


「俺も、香織が好きだから」





香織が返事をせがもうと俺に詰め寄ってきた。





俺はそんな香織の言葉にかぶせて、自分の正直な気持ちを言った。





「…え?ウソやん。ホンマに?」





俺に近付いてきた香織の動きが一瞬停止した。






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