― 君 色 星 ―
「例えば、大きな惑星はその引力で小さな星や塵を取り込む」
「…うん」
「あるところでは、小さな塵の集合体が宇宙をさまよっていることもある」
「うん」
「人間に例えると、権力者が弱者を取り込んだり、友達や仲間たちが集団で行動したりするのと似ているだろ?」
「ああ…、そう言われてみればなぁ」
カズくん、おもろいこと考えるなぁ。
「地球なんかとは全然スケールの違う世界なのに、不思議だよな」
…ホンマに、宇宙の話しとるときは目ぇがキラキラしとる。