― 君 色 星 ―





「アホでごめんな」





うちの関西弁を真似したつもりなんやろけど…





やけにたどたどしいカズくんのセリフに、思わず笑ってしもた。






「大丈夫。すぐ帰るから」





まるで近くのコンビニに買い物に行くように、気楽なことを言いながら、カズくんはキャリーバックを引いて、搭乗口に歩いて行った。










その後ろ姿は、とても輝いて見えた。















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