― 君 色 星 ―
頭の隅の隅にカズくんを追いやって、うちはショウの身体にもたれかかるようにして歩いた。
「どうした?また酔ってんのか?」
「え?なんで?」
「香織、店とか俺の家では全然酔わなかったのに、この前居酒屋で飲んだ時には俺が驚くぐらい酔っ払ってたよな?」
「え?あー、何かの気のせいやろ?うちが酔っ払うわけないやんか」
「いや。俺の家まで連れて帰ろうと思ったら、いきなり『うち、自分の部屋に帰るわ』とか言い出し始めて、俺の送りまで断ったんだぜ。……覚えてない?」
…もしや、カズくんと出会った、あの夜のこと…?
ちゅうか、全く記憶にないんやけど!!!
しかもまたカズくん思い出してもうたやんけ!!
もう…、なんなんや。。。