― 君 色 星 ―
「覚えてへんわ。ショウの記憶の方がおかしいんちゃうん?」
うちはショウの彼女なんや。
カズくん、うちの頭の中に出てこんといて…。
「ははは。じゃあ、香織がそこまで言うなら、きっとそうなんだろうな」
天に向かって少し笑ったショウは、うちとつないでた手をほどき、その手をそのままうちの肩の方に移動させてきた。
ショウに肩を抱かれ、更にショウの体温を身体に感じる。
…なんでか分からへんけど、、、
『愛』なんて信じへんうちにも、ショウの愛がそこにあるような気がした。