― 君 色 星 ―





そうポツリとため息交じりに言った徹司は、自分の前に置いたカレーライスに手をつけ始めた。





その様子を見て、俺はまたパソコンの画面に視線を戻す。










俺は某有名私立大学の工学部航空宇宙工学科3年。





星とか天文関係は小さい頃から興味はあったけど、もっと宇宙のことを知りたいと思った俺は、いつしか宇宙開発技術に興味を持つようになった。





もちろん今も星を眺めるのは好きだ。





だから狭いマンションのベランダに大きな天体望遠鏡を置いているわけだし。





けど、いつか俺の技術で、宇宙のまだまだ解明されていない真実を発見できれば…。





大きな夢だとは思うが、そのために航空宇宙工学科に入学した。






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