― 君 色 星 ―
ひとしきりインターネットで情報を探索し終わって、俺はようやく自分の前に置いてあった昼食に手をつけ始めた。
入った時は人であふれていたこの食堂も、もう午後の授業が始まったためか、まばらになっていた。
この曜日は昼イチの授業が入っていないから、だいたいいつもこの時間帯は徹司と食堂で談笑したり、図書館で調べ物したりしているが…
ふと目の前の徹司を見ると、カレーはとっくに食べ終わり、テーブルに突っ伏して眠っていたようだった。
そして俺は白いご飯の隣に置いた納豆のパックを開け、中に入っていたたれとからしを入れて、箸でかき回す。
…すると、何となく視線を感じた。