― 君 色 星 ―
「高野豆腐や。大阪人はやっぱこれが一番やわ」
「高野豆腐?」
「そうや。これも原料は納豆と同じ大豆や。今度からこっちにし」
それだけ言い残して、彼女は自分のプレートを持って、さっきの友達のところに行こうとしていた。
「おい!ちょっと待て!!」
俺はとっさに彼女の左腕を掴んだ。
「??どないしたん?」
コイツ…、俺の大学に通ってたのか。
俺の通っている大学は、そこそこ世間に名の通った大学だが、おかしな感覚を持った彼女にそこまでの学力があるとは思えない。