― 君 色 星 ―





「香織…、何学部なんだ?」





まさか、俺の研究室の後輩になるのだけは、勘弁してくれ…!!





「うち?文学部の英文学科の2年やで」





香織は少し首をかしげながら何やら考えていたが、しばらくしてふと口を開いた。





「まさかカズくん、うちがそんなに偉いハズない思てんねやろ?確かに、文学部はうちの大学の中では一番レベル低ぅて偏差値52あれば入れるけどなあ。どうせうちはアホやねん」






お、、、俺の考えていたこと、ほぼ当ててきてやがる、コイツ…!





「カズくんは?分かった、宇宙のついた学科あったやろ?絶対そこや!」



「あ、ああ…、航空宇宙工学科」



「そう!そこや!!でも『航空』って、飛行機の勉強もするんか?宇宙に飛行機なんて飛ばせへんやろ?」






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