― 君 色 星 ―
「…なんや、ショウ、お母ちゃんみたいなコトゆうんやな」
「香織?」
「…うちにはお母ちゃんがおらんのや…」
ショウに聞こえるか聞こえないかの声で、うちはポツリとつぶやいた。
そんなうちのつぶやきが聞こえたんやら聞こえへんかったんやら…
そこまでは分からへんかったけど、ショウは優しくうちの身体を抱き締め返してくれた。
「香織……。愛してる」
耳元で、ショウの優しい愛の言葉がささやかれた。
…と同時に、ショウの唇が、うちの唇を深く奪う。