― 君 色 星 ―
せっかく集中していたのに、あんな声聞かされたら、一気に冷めてしまった。
俺だって一応男だ。
あの声に反応せずに黙々と天体観測を続けるなんて、できるわけがない。
ふと壁に掛けてあった掛け時計をみると、時間は深夜0時を回ったところだった。
「あー、もしもし、徹司?」
俺は携帯電話で徹司に電話をかけながら、部屋を出た。
ベッドの上でしばらくボーっとしていたが、俺は結局外出をすることにした。