― 君 色 星 ―
「あれ、香織?…おはよう」
その音に気付いてしまったらしいショウが、上半身起き上がって目をこすりながらうちに声をかけてきた。
適度に締まった身体がセクシーで、思わずドキッとしてしまう。
「ショウ、起こしてしもたな。おはよう。何か作るわ」
何となくショウの顔を見れんで、うちは慌てて冷蔵庫を開け朝食の材料を探した。
すると、背中に温かな感触が……。
「…ショウ!?」
うちは後ろからショウに抱き締められていた。
「ご飯なんて適当でいいよ。…それより俺、香織の方がいい」
耳元でそうささやかれ、反射的にビクリとしてしまう。